2005年10月26日

RCサクセション ラプソディー ネイキッド

今年の9月以降は僕的に目玉CDが続々発売されている。
ストーンズやポール・マッカートニー、フランツ・フェルディナンドの新譜や
その他もろもろ、何を買ったか忘れるくらい買いすぎて金欠気味な9月10月だが
今年最大の(いや今世紀最大の)目玉といえばこれ。
RCサクセション ラプソディー・ネイキッド

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ラプソディー ネイキッド




1980年4月5日、今は無き東京九段の久保講堂で行われたRCサクセションのライブが
スタジオでオーバーダビング等を加えられ
同年に9曲入りのアルバム「ラプソディー」として発売された。

あれから25年・・・。
オーバーダビングが加えられる前の全18曲が完全に復活した。

これははっきり言って鳥肌モンのCDだ。
音が25年前の音源と思えないほど素晴らしく、
「昨日録音しました」と言っても通じるほど音質は良い。
元ディレクター森川欣信(連野城太郎)氏のライナーノーツも面白い。
特にラプソディー・ネイキッド発売にいたるまでの経緯は必読。
(ちなみに森川氏はスガシカオや山崎まさよしが所属する事務所の社長)

そういえばこのラプソディー完全版の企画は
1990年頃の本「日々の泡立ち」でも
書かれていたけど、本当に忘れた頃に実現されて嬉しい。

僕の所にアシスタントに来てくれる、
1980年前後に産まれた25歳前後の人達はRCサクセションを知らない人が多く、
「忌野清志郎がいた、日本で最高のロックバンドだよ」と言っても
「『パパの歌』の人ってロックなんですか?売れない俳優かと思ってました」
と阿呆な事を言い返してくる始末だが
日本のロックが好きな人はRCを知らなくてもこのアルバムは聴いた方がいい。
洋楽好きな人の棚に必ず1枚はビートルズのCDが置いてあるのと同じで
「ラプソディー」は日本のロック史において特別な位置にあると思う。

また、これは旧盤のラプソディーとは別物と考えた方が良いと思うので
旧盤を持ってる人も買ったほうが良いでしょう。

旧盤の「ボスしけてるぜ」でフェイドアウトしていった即興の演奏も聴けるし、
アルバム「OK」以前のアレンジの「お墓」「指輪をはめたい」も聴ける。
オープニングのチャボのMCや曲間の清志郎のMCも完全収録だし
一家に1枚は揃えておきたいアイテム。


ただし既発売の物と同じ内容のDVDを付けるのはいかがなものかと。
すでに持ってる人から見れば「その分値段を安くしろ」となると思うので
どうせならDVD無しにするか、曲数を増やすかにすればよかったのにと思う。
その点だけが、抱き合わせ販売の被害者になったような気分で非常に残念。
その他はパーフェクトです。

これを機会にRCの埋もれた音源が発掘されていけばいいなぁと思うが
非公認盤のEPLP2やそれ以降のシングル盤の一部の曲はまだCD化されていないので
いっそうの事、未CD化音源だけを集めて1枚のアルバムにまとめて欲しいものだ。



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ラプソディー(オリジナル版全9曲)
posted by 栗原正尚 at 20:05| Comment(5) | TrackBack(3) | J-POP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月10日

Dragon Ash / Rio de Emocion (リオ・デ・エモシオン)

DA約2年ぶりのアルバム。
昔、忌野清志郎のバンド「ラフィータフィー」にも在籍していた
俳優の武田真治がサックスで参加している。

アルバムタイトルはスペイン語で直訳すると「感情の川」という意味らしいが、
なるほど、フラメンコ調の楽曲が多くて面白いアルバムだ。
このバンドは本当に色々なジャンルの音楽を上手く混ぜ合わせていて感心する。
個人的に一番好きなのはレゲエとフラメンコを融合させた様な、変なリズムの「夕凪UNION」。
僕はこういう地味な変化球にはめっぽう弱いのだ。


Rio de Emocion (リオ・デ・エモシオン)
Rio de Emocion (リオ・デ・エモシオン)




[今日の怨み屋本舗]
ビジネスジャンプ第21号掲載の原稿を執筆中。
まだ9月だが、雑誌の発行日(発売日ではない)で計算すると
「もうすぐ2005年も終わりなんだなぁ」と実感。
ちなみにビジネスジャンプは1年間に24冊発行される。
posted by 栗原正尚 at 20:32| Comment(0) | TrackBack(1) | J-POP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月04日

エレファントカシマシ good morning

来週の今日、2005年9月11日は衆議院議員総選挙。
選挙の時期になると無性に聴きたくなるのが
2000年発売のエレファントカシマシ「good morning」。

エレファントカシマシ名義だが
実際は宮本浩次が打ち込みを基本にほとんどの楽器を演奏しており、
宮本浩次のソロアルバムとも言えなくもない。
しかし皮肉にもエレカシの最高傑作とも言われている。
実際僕も最高傑作だと思うし、「日本の名盤を10枚選べ」と言われれば
必ずこのアルバムは外さないだろう。
なにより「日本」をテーマにした曲が多く、それだけでも稀有な存在だと思う。


1曲目の「ガストロンジャー」から歌詞も曲も強烈で
宮本浩次の勢いと怒りが強烈に伝わってくる。
ちなみにガストロンジャーはNHKで放送禁止になった名曲で
「人のよさそうな変な奴がのせられて偉くなっちゃって」あたりの歌詞が
今回の選挙でのせられて刺客になっちゃってる、
あの人やあの人やあの人の顔を思い浮かばせてくれる。

こんな調子で12曲続き、
最後の「コール アンド レスポンス」で死刑宣告をされるわけだが、
聴いてて疲労感は全然感じない。
音的にも、かえって打ち込みのリズムが生々しい歌詞を浮き出させていて成功していると思う。
これの正しい聴きかたは歌詞カードを見ながらヘッドファンをして聴くのが正しい聴き方。
聴き終わるとエネルギーが湧いてくる。



good morning



[今日の怨み屋]

9月下旬発売BJ魂の「怨み屋支店」執筆中。
今までは決まった画材しか使ってなかったが
たまたま愛用の紙とペン軸が売り切れてたので別のを買った。
そのおかげでペン先とペン軸とインクと紙の相性によってタッチが大きく変わるということに気付いた。
ペン軸を8種類買ってきてどれが僕に合うか研究中。
しかし意外と、変わったと思ってるのは自分だけだったりする・・・。
まあ、気分転換ということで。
posted by 栗原正尚 at 21:51| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月22日

忌野清志郎 2005★GOD Presents ROMANCE GRAY 35

2005★GOD Presents ROMANCE GRAY 35
2005★GOD Presents ROMANCE GRAY 35


今年デビュー35周年を迎えた忌野清志郎の
3/2〜3/5までの渋谷パルコ劇場4夜連続の模様を収めた2枚組DVD。
僕自身はその頃、本誌の「怨み屋本舗」に加えて、増刊号の「怨み屋支店」の原稿もあったので行けなかった。

●Disc1
NICE MIDDLE with BLUE DAY HORNSとの映像で
甲本ヒロトや仲井戸麗市もゲスト出演している。
選曲は新曲+いつものとおり、といった感じで
前作DVD「WANTED」のような意外性は無いが
清志郎、チャボ、厚見玲衣のRCサクセション末期のメンバーと
梅津さん片山さんが一同に会して演奏する様は
ある意味「RCサクセション復活」のようで胸がジーンとなった。
しかも清志郎の動きは相変わらず50過ぎとは思えない軽やかさで見とれてしまう。

そういえば、最近うちにアシスタントに来てくれてる25歳前後の人達は
みんながみんなRCサクセションを知らなかった・・・。
もうそういう時代なんだなぁ、と寂しくなった。


●Disc2
ゲスト陣を中心とした映像となっている。
30周年の時のRESPECT!〜The 30th Anniversary of KIYOSHIRO IMAWANOにも出演した人達も再び出演していて、
ゲスト人の顔ぶれもパターン化しているが
間寛平の子供の間慎太郎や、藤原ヒロシといった新顔(?)の人達も登場している。
だが一番の目玉は「THE TIMERS」で
正直言って「タイマーズが出るんだったら原稿の締め切り日を延ばしてもらってでも行けばよかった」と、ものすごく後悔した。
それと、メニュー画面の35周年ロゴのどれかをクリックすると隠しトラックに行けて
「越前クラゲーズ」と「不死身のタイマーズ」を観る事が出来る。

ファンなら35周年記念に1枚は持っておきたいアイテム。
でも、大声では言えないが
いい加減、マントショー→布団→寝る→起きるの流れはちょっと飽きてきた・・・。
たとえゴザに変わったとしても・・・。


[関連]
RESPECT!〜The 30th Anniversary of KIYOSHIRO IMAWAN
RESPECT!〜The 30th Anniversary of KIYOSHIRO IMAWANO
posted by 栗原正尚 at 21:42| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月03日

サンボマスター/サンボマスターは君に語りかける

サンボマスターのセカンドアルバム。
週1回は聴いていて今年一番注目しているバンド。
「ガッタガッタ」と歌ってる時点でセンスは良いと思うし
久しぶりに熱いロックバンドに出会えたなぁという感じがする。
ライヴに行ってみたいバンド。

カルピスCM曲「歌声よおこれ」、ナルト主題歌「青春狂騒曲」
映画恋の門主題歌「月に咲く花のようになるの」収録とタイアップずくしだが
個人的には「これで自由になったのだ」が一番好き。


サンボマスターは君に語りかける (期間限定価格盤)


[今日の怨み屋]
締切日を勘違いしてました。
あと9日しかない!!!!!!!
なのに午前中は子供の幼稚園のバザーでのんびりしてしまいました・・・。
バザーには食器類の他、ダブったボトルキャップを出しましたが売れたみたいです。
怨み屋本舗の知名度がナルト並にあれば描き損じの原稿とか出してもいいのですが
売れなかったら売れなかったで寂しいものがありますねぇ・・・。
posted by 栗原正尚 at 15:42| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月29日

ゆらゆら帝国 Sweet Spot

2005/05/18に発売されてからほぼ毎日聴いているのがこのアルバムです。
僕的に、今現在ゆらゆら帝国は日本で最強のバンドであり、
9月の日比谷野音には仕事を休んででも行く覚悟でいます。
(清志郎の8/14野音FC先行はすっかり忘れていて取れませんでしたが・・・)


このアルバムで好きな曲を1曲あげろと言われたら、
「全部!」としか言いようの無いくらいの中毒にかかっていますが、
どうしてもと言うのなら「ロボットでした」「タコ物語」「はて人間は?」は脳天直撃でした。
というか3曲選んじゃったし・・・。

しかし、坂本慎太郎さんは天才ですねぇ・・・。
歌詞も曲も歌もギターも全て凄いうえに絵も上手い。
そして亀川さんのベースと一郎さんのドラムがツボを押さえていて気持ちいいです。

「しびれ」「めまい」あたりからノリのいい曲の比率が減ってきましたが
デンジャラス度は増えています。
気が早いですが、早く次のアルバムを出して欲しいです。


Sweet Spot
Sweet Spot


ゆらゆら帝国 Official Site


[今日の怨み屋]
今日はBJ魂の表紙のカラー原稿を描きました。
今バイク便に渡して一息ついているところです。
さあ、今日は朝まで仕事だぁ!
posted by 栗原正尚 at 21:15| Comment(2) | TrackBack(0) | J-POP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする